庵野秀明が総監督を務める怪獣映画だ!
だが今までの怪獣映画のようなどこか緊迫感を
置いたようなぬるさはない
リアルではあり得ないがリアル感を追求した物語と
映像は観る者を作品世界へ容赦なく突き落とす
膨大なセリフと画面に映る文字の量に
最初は戸惑うが慣れれば返って心地よさすら感じさせる
演出はさすが庵野だと言わざるおえない
演出も見事ならストーリー及び特撮も
今の邦画界から一歩も二歩も進んでいた
序盤に海から立ち上る蒸気とトンネルを突き破る
真っ赤な液体、戸惑う市民たち
その後に映る巨大なしっぽはこれから起こるであろう
悲劇を予感させるに十分だ
蒲田に現れたゴジラ第二形態(通称蒲田くん)の
おどろどろしい姿と強大な力でボートや車を
なぎ倒す力の暴力はこれだ特撮なのかと知ってはいても
恐ろしさに思わず身震いしてしまった
それも初見ではないと言うのに・・・
そして一旦海に帰ったゴジラ第二形態は
その後まるでクトルゥフ神話の世界から抜け出した
かのような醜悪な姿で現れる
ゴジラ第三形態は強大な力その物を体現したかのように
シンゴジラは最初から最後まで膨大で淀みのない物語と
圧倒的な映像で観る者をけして休ませてはくれなかった
正直観終わったらマジで疲れちゃいましたよ~
(いい意味でね)
音楽も東宝特撮とエヴァの良いところをコラボさせているのでどちらも知っている者が観れば
おっ!これはあの作品だとかあっ!これはエヴァのあのシーンに使われたBGMだとにやけが止まらないだろう
唯一これは困るなと言うところは小さな画面だとシンゴジラが名作だと言うことは分かっても
シンゴジラの真の意味での得体のしれない物が持つ
恐怖や日本人が持っている己の身を犠牲にしても
愛する者を守ると言う美しい気持は
中々伝わらないのではないのか?
実際あたしも以前42インチで観たことがあるのだが60インチで観た程の迫力は感じられなかったから
今度こそはあたしも観に行きたい
おしまい