Huluで「ルーム・ロンダリング」を観た。
幼い頃に父を事故で無くし翌年母は行方不明になり
おばあちゃんに育てられた八雲御子(池田エライザ)は
人見知りの女の子だ。
18歳の時に祖母が無くなりそのお葬式の際に
叔父吾郎(オダギリ・ジョー)から
ルーム・ロンダリングの仕事を紹介され
以後は部屋を転々としながら生きていくことになる。
だが彼女には霊媒体質がありその部屋で
亡くなった住人の姿が見えるのだった。
感想から言えばこれは意外と面白かった。
御子は霊感体質で幽霊が見えてるジャンル的には
ホラーだけど出て来る幽霊がみな個性的で
例えば東北訛りのロックンローラーとか
背中に包丁が刺さったOLとか通学時、車に引かれて
亡くなった小学生だとか色々様々な幽霊が
御子と関りあって行く
しかもみんな幽霊のくせに温かくて
生きている人間より人間味があって彼女の為に
色々と世話を焼くんだから立場逆でね?
叔父の吾郎も不動産業の他怪しい仕事をしているが
何かと御子の事を心配する基本良い人
因みにこの方も霊が観れる。
もっと言えば失踪した母親も幽霊が見えるのだ。
物語は人生に絶望して自殺したロックンローラーと
殺されたOLと御子とで動くのだけど
途中殺されたOLの隣の部屋に住む彼といい関係になったり「あたしは最初こいつがOLを殺害した犯人だと思っていた」犯人が意外な人物だったり
失踪した母親との邂逅があったりと物語としてしっかり
完結しているので終わった後に何とも良い気分に
してくれる。
まさか人が死んで幽霊が出る映画で温かな
気持ちになるとは思ってもみなかったわ
うまさもあってのことだろう。
心が沈んでいるとか気持ちがザワついたときなんかに
観ると良いかもね
おしまい