「深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗いているのだ」
今日の深夜3時過ぎ首元がもぞもぞするので
ふと枕を見てみると何かがいるのが見えた。
まさか奴か?と思って加速装置を発動させたぐらいの
速さで飛び起き蛍光灯を点けてみると
案の定地獄の釜から這い出してきたような黒い物体が動いていた。あたしは咄嗟に側に置いてあったトングを
使い奴を挟んで急ぎキッチンへと向かった。
そしてポットのお湯を奴に掛けようとしたら
ポットの電源は落としていたのでぬる~い温度でしかなかった。
これでは奴は殺せない!あたしは片方の手で
小鍋の中にぬるいお湯を入れ沸かした。暴れる奴をトングでグッと握り5分ほど経つとお湯が沸騰したので
奴に向けてかけるとさすがの奴も昇天してしまった。
これであたしの戦いは終わったのだが
奴らの更なる襲撃に怯え悶々としながら
朝を迎えましたとさ