「武士の献立」を観た。物語は料理の腕は立つが気丈な性格が災いして離縁を言い渡されて春が殿様の宴会で料理の才能を認められ加賀藩の料理版舟木伝内に次男の嫁として嫁いでくれないかと懇願される。
春は出戻りであるが故と伝内の次男との歳の差が
4つも開いていることを気にして承諾を渋っていた。
一方次男の安信は兄の急死で渋々父と同じ料理侍になるが実は料理の腕よりも剣の道での出世を望んでいて料理への情熱は今一つ乗り気でないと言うのが物語のあらすじ
タイトルの武士の献立なら当然物語はお城御用達の料理人敬愛を込めて包丁侍を扱った作品になると思うのだが「武士の献立」を観た。物語は料理の腕は立つが気丈な性格が災いして離縁を言い渡されて春が殿様の宴会で料理の才能を認められ加賀藩の料理版舟木伝内に次男の嫁として嫁いでくれないかと懇願される。
春は出戻りであるが故と伝内の次男との歳の差が
4つも開いていることを気にして承諾を渋っていた。
一方次男の安信は兄の急死で渋々父と同じ料理侍になるが実は料理の腕よりも剣の道での出世を望んでいて料理への情熱は今一つ乗り気でないと言うのが物語のあらすじ
タイトルの武士の献立なら当然物語はお城御用達の料理人敬愛を込めて包丁侍を扱った作品になると思うのだが
この武士の献立はあにはからんや史実にある加賀藩騒動(クーデター)を描いていたのだからあらびっくり!!比率は6対4って感じで6がクーデターで料理が4かな
勿論夫を思う春の気持ちや不器用ながら妻の身を案じたり安信の心情また友や体制や改革為に
命を懸ける覚悟も見える。
ただ物語の進行上なんどか政治的な展開が挟まるので
料理が余り物語と絡んでいないのが残念で仕方がない
内容もけっこうシリアルにベクトルが振られているし
この辺でも脚本の甘さが感じられる。武士の献立と言うタイトルを主にするなら加賀藩のお家騒動は削るか
短めにしないとタイトル倒れになるのでは?
って言うかなってるし
もしお家騒動を主とするなら武士の献立と言う
タイトルは似合わないだろう。
ただ演者は誰も良い仕事をしている。春を演じる上戸彩は気丈だけど女の弱さも併せ持つ大人の女性を上
手に体現させていたし
安信を演じている高良健吾も現状に不満を持つ未熟だけど熱量は高い武士をちゃんと描けていた。
安信の父を演じる西田敏行はもう見事と言う他ないほど
息子を叱咤し時に嫁の春を励ます大きな父親を
しっかりとこなしていた。
もし物語をどちらか一つに絞っていたら出来の良い悪いは別にして一本筋の通った作品になったかもしれないと思うとなんか勿体ないな~って気がする。
結局「二兎追う者は一兎も得ず」・・と言ったところだろうか。
おしまい