YouTubeで映画「あずみ」を観た。
主演はこの作品が主演となる上戸彩
幼き頃より暗殺者として育てられた彼女と仲間9人は
下野する際に共に育った仲間を互いに
殺さなければならなかった。
生き残った者たちに待つのは非常な暗殺者としての
生きる道しかなかった。
過酷な運命を遂行しつつ時に悩み苦悩するあずみとその仲間たち・・・
漫画を原作に持つあずみだがこれが中々面白い
まだ初々しい感じがする上戸彩はヘタに
演技がこなれてないだけに暗殺者として世間知らずな
少女としての一面が垣間見える。あずみのキモとなる
アクションは彼女も相当練習したのか初にしては
中々堂に行っているじゃないか。
物語は話に緩急が付いているので142分と言う
長丁場な作品なのにじれることもなく
最後まで観ることが出来た。これもアクションを
撮らせると特にうまいと言われる
北村龍平だったからではないだろうか。
時折見せるオーバーな演出も監督や脚本、演出が良いので
次第に気にならなくなる。
浅野長政には伊武雅刀、加藤清正には竹中直人と個性的な役者がメンツを揃えている。ラストにあずみと雌雄を決する強者にはオダギリジョーがサイコでサデステックな
侍を上手に演じていた。
現在活躍している若手俳優が目白押しだ。
因みに映画の冒頭であずみに殺されるのは
若き日の小栗旬だったりする。
ただ物語終盤近くで旅芸人の少女と仲間の一人が
良い感じになるのだけどその件が
けっこうあっさり流されている感じがするのは
ホントに残念だった。
もう少し掘り下げてくれれば
話に厚みが出たし観ているこちらも
感情移入出来たのに・・・
とは言えかなり長い上映時間にも関わらず
最後までしっかり観せてくれたのは
さすが北村龍平と言うところだろうか。
若き日の上戸彩が好きで戦国が好きでアクションが
好きならあずみは観る価値が十分にある作品と
言っても良いだろう。
おしまい